こんにちは。ボイストレーニング&ダンスNAYUTAS宇都宮校です。
「家では歌えるのに、カラオケだと音程がズレる」
「低いところは大丈夫なのに、高音だけ外れる」
「最初は合っているのに、伸ばしていると少しずつ下がる」
こんなこと、ありませんか?
音程を外すと、
「やっぱり自分は音感がないのかな……」
と思ってしまいますよね。
でも、実際の歌を聞いてみると、音程がズレる理由は“音感”だけとは限りません。
高音で力んでいたり、語尾だけ下がっていたり、リズムが先走っていたり、そもそも曲のキーが合っていなかったり。
大切なのは、
「音程が悪い」とひとまとめにせず、“どんなときに外れるのか”を見ること。
今回は、音程のズレ方を4つに分けながら、原因を探してみましょう。
「そもそも自分は音痴なのかな?」と気になっている方は、こちらの記事から読むと整理しやすいですよ。
音程がズレる・音痴に聞こえる原因は?まず確認したい3つのポイント
1.高い音だけ外れるなら「音感」以外も見てみよう
低音や中音はだいたい合っている。
でも、サビの高音になると急に届かなくなる。
そんな場合、音そのものを聞き取れていないとは限りません。
高音になると、「届かせなきゃ」「もっと声を出さなきゃ」
と頑張りすぎて、首や喉に力が入ってしまうことがあります。
すると、頭では狙っている高さが分かっていても、声をそこへ調整しにくくなることがあります。
平野実氏の研究では、歌声のピッチ・声区・声の強さは完全に独立して調節されるものではないことが報告されています。
つまり、「音程だけ合わせよう」
としても、そもそもの発声が苦しくなっていれば、うまくいかないことがあるんですね。
高音だけ外れやすい方はこちらも参考にしてみてください。
2.伸ばしている途中で下がるなら「最初の音」だけ見ない
歌い出しは合っているのに、「あーーー」
と伸ばしているうちに、少しずつ音が下がる。
これもよくあります。
この場合、最初の音は取れているわけなので、
「音が分からない」だけが原因とは考えにくいですよね。
録音して、
・途中から声量が落ちていないか
・語尾になると息が苦しくならないか
・首やあごに力が入っていないか
・最後だけ急に声が弱くなっていないか
を確認してみましょう。
ロングトーンは、「何秒伸ばせたか」を競わなくても大丈夫です。
それより、最初から最後まで音程と音量を保てたかを見てみる方が分かりやすいです。
ロングトーンが安定しない原因は?音程・音量・息を整える3つの練習
3.速いフレーズだけ外れるなら、リズムも確認してみよう
ゆっくりなら歌える。
なのに、テンポが速くなると急に音程が怪しくなる。
そんな方もいます。
この場合、音の高さだけではなく、次の音へ移るタイミングも確認してみましょう。
歌詞を追うので精いっぱいになって、
「次の音をしっかり捉える前に声を出している」
ということもあります。
まず歌詞をリズムだけで読んでみる。
そのあと、2〜4小節くらいに区切って音程を付ける。
こんな順番で試すと、かなり整理しやすくなります。
「音程が悪いと思っていたら、実はリズムが走っていた」
ということもあるんです。
4.曲によって外れ方が変わるなら「キー」を確認しよう
ある曲は比較的歌える。
でも別の曲になると、急に音程が取れない。
そんな場合は、自分の声域と曲のキーが合っているかも確認してみましょう。
たとえば、
サビだけギリギリ。
低音もかなり低い。
1曲歌うと後半が苦しくなる。
それでも、
「原曲キーで歌わなきゃ」
と頑張ってしまうことがあります。
でも、キーを変えるのは逃げではありません。
無理のない高さに変えてみることで、
「音程自体は取れていたんだ」
と分かることもあります。
まずは自分が1曲を通して歌いやすい高さを探してみてください。
家では合うのに「カラオケだけズレる」ときは?
冒頭の、
「家では歌えるのに、カラオケに行くとズレる」
という方。
この場合は、歌い方だけではなくカラオケの環境も少し確認してみましょう。
伴奏が大きすぎたり、マイクのエコーが強すぎたりすると、自分の声が聞き取りにくくなることがあります。
そんなときは、
・伴奏を少し下げる
・マイク音量とのバランスを見直す
・エコーを少し弱くする
などを試してみると、自分の声を確認しやすくなる場合があります。
「カラオケだと音程が悪くなる=急に音感が悪くなった」
とは限らないんです。
一度、歌いやすい音量バランスを探してみてください。
「聞き取れない」と「声で再現できない」は別です
ここも覚えておくと便利です。
新山王政和氏の研究では、音高を知覚する段階と、それを声で再現する段階で異なる反応が現れることが報告されています。
つまり、「音が分からない」と「音は分かっているけれど、声にするとズレる」は分けて考えられます。
この違いについては、こちらの記事で詳しく整理しています。
音程がズレる・音痴に聞こえる原因は?まず確認したい3つのポイント
自宅では「どこでズレる?」だけ確認してみよう
難しいことをしなくても大丈夫です。
まず、比較的歌いやすい曲を1曲録音してみましょう。
聞き返すときも、
「上手い」
「下手」
で評価しなくてOKです。
見るのは、どこでズレた?だけ。
たとえば、
高音だけ?
低音だけ?
語尾だけ?
速いところだけ?
毎回同じ音?
曲を変えると大丈夫?
こんなふうに見てみます。
すると、「自分は音程が悪い」という大きな悩みが、「サビの高音だけ外れる」くらいまで小さくなることがあります。
ここまで分かれば、何を練習すればいいのかも見えやすくなりますよ。
宇都宮校にも「音程だけの問題ではなかった」ケースがあります
NAYUTAS宇都宮校の30代男性の生徒さんは、高音が苦しく、カラオケ採点は受講前83点でした。
歌声を確認すると、高音を地声のまま押し上げる癖に加えて、曲のキーが本人の声域に合っていない部分がありました。
そこで音程練習だけでなく、キー調整や地声・裏声の切り替えにも取り組み、月3回・約10か月の受講後には採点が92点へ変化しています。
詳しいレッスン経過はこちらで紹介しています。
※実在の生徒さんの経過をもとに、個人が特定されないよう一部の表現を調整しています。
※これは宇都宮校の一例であり、同じ期間・回数で同様の変化を保証するものではありません。
音程バーは「答え」ではなく確認用に使おう
カラオケで音程バーを見ながら歌う方も多いですよね。
「今、高かった」
「少し低かった」
と確認できるので、便利な機能です。
ただ、ずっとバーを追いかけていると、今度は歌詞やリズムまで追えなくなってしまうことがあります。
小畑千尋氏は、先天性の重度感音性難聴の大学生を対象に、歌唱中に自分の音高・音程が合っているかを認知する内的フィードバック能力の獲得過程を検討しています。
対象条件がかなり限られた研究なので、この結果を一般の歌唱者へそのまま当てはめることはできません。
ただ、自分の声を確認しながら調整するという視点は、音程練習を考えるヒントの一つになります。
音程バーでズレを確認したら、次は画面を見ずに同じ場所を歌ってみる。
そんな使い方がおすすめです。
「いつも少し低くなる」人はどうする?
「だいたい合っているけど、いつも少し低い」
という方もいます。
新山王氏の研究では、微小なピッチ差を扱った実験の中で、低い方向へのピッチ差は判別しにくい傾向が報告されています。
ただし、この研究で扱われているのは50セント程度の細かな音高差です。
そのため、「低めに歌う人は全員これが原因」とは言えません。
まずは録音して、
「高く外れることが多い?」
「低く外れることが多い?」
まで確認してみると、自分の傾向が少し見えてきます。
こんな練習は一度見直してみよう
原曲キーで何度も歌い続ける
キーが合っていないなら、回数を増やしても苦しい発声を繰り返すだけになる場合があります。
一度キーを変えて比べてみましょう。
音程バーだけを追いかける
バーは便利ですが、追いかけること自体が目的にならないようにしたいところです。
ズレを確認したら、次は耳でも確かめてみてください。
1曲全部を何度も歌う
毎回同じ2小節を外すなら、その場所だけでOKです。
1曲5回より、苦手な2小節を5回。
この方が何を直しているのか分かりやすくなります。
喉が痛いのに続ける
これは無理をしなくて大丈夫です。
喉の痛み、声がれ、普段の話し声まで出しにくい状態が続く場合は練習を休み、必要に応じて耳鼻咽喉科への相談も検討してください。
NAYUTAS宇都宮校では「どこで外れる?」から見ていきます
NAYUTAS宇都宮校では完全マンツーマンで、実際に歌いたい曲を聞きながら、
・音を聞き取れているか
・聞いた音を声で再現できているか
・高音だけズレていないか
・語尾で音程が下がっていないか
・リズムが先走っていないか
・曲のキーが本人に合っているか
などを一緒に確認します。
「音程が悪いですね」
で終わってしまうと、
「じゃあ何を練習したらいいの?」
となりますよね。
だからこそ、
どこで、どうズレているのか。
ここまで見つけることを大切にしています。
在籍中の生徒さんは、空き状況に応じてレッスンルームを自主練に利用できる環境もあります。
学校帰りや仕事帰りに、自分のスマートフォンをつないで練習している生徒さんもいますよ。
よくある質問
Q. 音程が外れるのは、音感が悪いからですか?
必ずしもそうとは限りません。
音の高さを聞き取ることが難しい場合もありますが、高音で力んでいる、キーが合っていない、速いフレーズで音を取る余裕がない、といったケースもあります。
まず「どこで外れるか」を見てみましょう。
Q. 高い音だけ外れるのはなぜですか?
高音域で声の出し方が変わったり、喉や首に力が入ったりしている可能性があります。
一度キーを下げて、同じ場所を歌ってみるのも確認方法の一つです。
Q. いつも少し低く歌ってしまいます
新山王氏の研究では、50セント程度の細かなピッチ差について、低い方向への差が判別しにくい傾向が報告されています。
ただし、これだけで低く歌う原因を説明できるわけではありません。
録音して、高い・低いのどちらへズレることが多いか確認してみてください。
Q. 家では歌えるのにカラオケだとズレます
伴奏やマイク、エコーの音量によって、自分の声が聞き取りにくくなっていることもあります。
伴奏やエコーを少し下げて、自分の声が聞こえやすい状態で比べてみるのもおすすめです。
Q. 音程練習は毎日必要ですか?
毎日でなければ意味がないわけではありません。
1曲を長時間歌うより、苦手な2〜4小節だけ短く確認する方法もあります。
Q. 具体的な練習方法も知りたいです
音程合わせ、苦手フレーズ、録音などはこちらの記事で詳しく紹介しています。
カラオケを上達させる練習法5選|音程・高音・リズムを自宅で確認
参考文献
参考:新山王政和「異なる提示音の間で出現するピッチ知覚の相違に関する実験的研究―フラットシンギングとの関係に着目して―」『音楽教育学』38巻1号、2008年、1-9頁
https://doi.org/10.20614/jjomer.38.1_1
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjomer/38/1/38_1/_article/-char/ja/
最終アクセス:2026年10月6日
参考:小畑千尋「重度の聴覚障害学生の歌唱活動における内的フィードバック能力の獲得過程」『音楽教育学』52巻1号、2022年、1-12頁
https://doi.org/10.20614/jjomer.52.1_1
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjomer/52/1/52_1/_article/-char/ja/
最終アクセス:2026年10月6日
参考:平野実「歌声の調節機構」『音声言語医学』11巻1号、1970年、1-11頁
https://doi.org/10.5112/jjlp.11.1
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjlp1960/11/1/11_1_1/_article/-char/ja/
最終アクセス:2026年10月6日
ボイストレーニング&ダンスNAYUTAS宇都宮校
〒321-0953 栃木県宇都宮市東宿郷2丁目5-3 MYビル1階
JR宇都宮駅東口から徒歩4分
LRT東宿郷駅から徒歩1分
営業時間:10:00〜22:00
TEL:028-689-8166
「音程が悪いのは分かるけど、何が原因なんだろう?」
そんな方も、最初から全部直そうとしなくて大丈夫です。
無料体験レッスンでは、好きな曲を歌いながら、
どこで音程がズレるのか、音程以外にも原因がありそうか
を一緒に確認できます。
現在、体験レッスンは通常6,600円→0円です。
また、体験レッスン後3日以内の入会で、入会金11,000円→0円になる特典があります。
※入会金無料特典は毎月10名までです。キャンペーン内容・適用条件は変更になる場合がありますので、最新情報は体験申込時にご確認ください。

