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ビブラートとは?自然にかけるための出し方・練習法と注意点

こんにちは。ボイストレーニング&ダンスNAYUTAS宇都宮校です。

「声を揺らそうとすると不自然になる」
「ビブラートと声の震えの違いが分からない」
「カラオケでビブラートを入れたいけれど、どう練習すればいい?」

ビブラートは、ただ喉を揺らせばよいテクニックではありません。

歌唱研究では、ビブラートは基本周波数、つまり声の高さが周期的・準周期的に変化する現象として分析されています。

ただし、揺れを大きくしたり速くしたりすれば上手く聞こえるわけではありません。

今回は、ビブラートとは何か、自然にかけるための基本練習、避けたい練習方法を初心者向けに整理します。

ビブラートとは?

ビブラートは、伸ばしている音の高さが一定の周期で揺れる歌唱表現です。

研究では、

・基本周波数の変動量
・揺れ幅
・時間的な変化

などを使って、ビブラートの特徴が分析されています。

つまり、

「声をなんとなく震わせること」=ビブラート

ではありません。

また、すべての音や語尾にビブラートを入れる必要もありません。

まずはストレートに声を伸ばせるか確認する

ビブラートを練習する前に、まず一つの音を安定して伸ばせるか確認してみましょう。

「アー」や「ウー」など、出しやすい母音で楽な高さの音を数秒伸ばします。

確認するのは、

・音程が大きく上下しない
・途中で急に音量が変わらない
・喉や首に余計な力が入らない

という点です。

ビブラート以前にロングトーンが安定しない場合は、先にこちらの記事も参考にしてください。

ロングトーンが安定しない原因は?音程・音量・息を整える3つの練習

自宅で試せる3つのビブラート練習

1. 近い2つの高さをゆっくり往復する

いきなり細かく揺らそうとせず、まずは半音〜全音程度の近い2つの高さをゆっくり交互に発声します。

例えば、

「アー → 少し高いアー → 元のアー」

という形です。

最初は速さよりも、自分で音程を変化させている感覚を確認することを優先します。

喉や顎を上下に動かして揺れを作らないよう注意してください。

2. 揺れを少しずつ細かくする

2つの高さを無理なく往復できたら、少しずつ切り替えを細かくしていきます。

ただし、

「速く揺らせばビブラートになる」

わけではありません。

音程を自分でコントロールできなくなったり、声全体が震えたりしたら、一度ゆっくりした練習へ戻ります。

無理に速さを上げる必要はありません。

3. 録音して揺れ方を確認する

スマートフォンで短く録音します。

確認するポイントは、

・揺れが途中から急に速くなっていないか
・揺れ幅が大きくなりすぎていないか
・語尾だけ無理に揺らしていないか

です。

鈴木千文ほかの研究では、合成したビブラート音を用いて、基本周波数の揺れ幅などの特徴と、聴き手が感じる主観的な「再現度」との関係が検討されています。

その結果、揺れ幅の違いによって主観的な評価が変化することが報告されています。

ただし、これは揺れ幅を大きくすればよいという意味ではありません。

録音では、自分が意図した揺れ方になっているかを確認する材料として使いましょう。

やってはいけないビブラート練習

顎を動かして揺らす

顎を上下させて人工的に声を揺らす方法は、余計な力みにつながりやすくなります。

顎そのものを揺らすことを目標にしないでください。

お腹を一定間隔で押す

腹部を強く動かして声を揺らそうとすると、自然な歌唱とは別の動作になりやすくなります。

呼吸を無理に脈打たせる必要はありません。

最初から速いビブラートを狙う

「プロっぽく聞こえるように」と速い揺れを作ろうとすると、単なる不安定な音程になってしまうことがあります。

まずはストレートに安定して声を伸ばせることを優先しましょう。

ビブラートと「声が震える」は同じではありません

意図的な歌唱表現としてのビブラートと、緊張や発声の不安定さによって勝手に声が震える状態は、同じものとして考えない方がよいでしょう。

例えば、

・高音になると勝手に声が揺れる
・伸ばした音を一定に保てない
・緊張すると声全体が震える

という場合は、「ビブラートができている」と判断するのではなく、まず音程や発声の安定を確認します。

歌うときに意図せず声が震える方はこちらの記事も参考にしてください。

歌うと声が震える原因と改善法

ビブラートは多ければ上手く聞こえるわけではありません

ビブラートは歌唱表現の一つですが、すべての語尾やロングトーンに入れる必要はありません。

まずストレートに音を安定して伸ばせる状態を作り、そのうえで、

「ここはビブラートを使う」
「ここはストレートに伸ばす」

と曲に合わせて選ぶ方が自然です。

ビブラートを使う・使わない判断についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

そのビブラート、本当に必要ですか?上手く聞こえる人ほど「使わない選択」をしている理由

カラオケ採点を意識している場合も、ビブラートだけを増やせばよいわけではありません。

音程・リズム・語尾・ロングトーンなど、全体を確認しましょう。

カラオケ採点が伸びない原因は?5タイプ診断と改善ポイント

NAYUTAS宇都宮校では曲の中で使い方まで確認します

ビブラート単体ではできても、実際の曲になると不自然になることがあります。

NAYUTAS宇都宮校では完全マンツーマンで、

・伸ばす音が安定しているか
・揺れが速すぎないか
・揺れ幅が大きすぎないか
・曲のどこに入れるか
・ストレートに伸ばした方が合う部分はどこか

などを実際の歌唱から確認します。

「ビブラートを出せるようにする」だけでなく、曲の中で自然に使えるかまで確認することが大切です。

よくある質問

Q. ビブラートは誰でもできるようになりますか?

練習によってコントロールしやすくなる可能性はありますが、習得までの期間や自然な揺れ方には個人差があります。

Q. ビブラートは喉でかけるのですか?

喉を意図的に締めたり、動かしたりして作るものとは考えない方がよいでしょう。まずは安定した発声と音程のコントロールを優先してください。

Q. ビブラートの速さは何回が正解ですか?

一律の回数を「正解」とする必要はありません。歌手や歌唱スタイルによって速さや揺れ幅には違いがあります。

Q. カラオケ採点ではビブラートを多く入れた方がいいですか?

機種によって評価方法が異なります。また、採点上の評価と自然な歌唱表現は同じではありません。まずは音程や声の安定を優先してください。

Q. ビブラートができないと歌は下手ですか?

いいえ。音程、リズム、発声、言葉の伝わり方など、歌唱には多くの要素があります。ビブラートはその一つにすぎません。

参考文献

参考:鈴木千文、坂野秀樹、旭健作、森勢将雅「ビブラート歌唱における主観的再現度と基本周波数の変動量を反映するビブラート特徴量歪みとの関係の調査」『電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌)』140巻6号、2020年、651-663頁
https://doi.org/10.1541/ieejeiss.140.651
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ieejeiss/140/6/140_651/_article/-char/ja/
最終アクセス:2026年9月18日


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