透き通った声を目指すなら、まず「言葉が聞き取りやすい」「音が途切れにくい」など、自分が欲しい聞こえ方を具体化しましょう。高い声や息の多い声に無理に寄せる必要はありません。この記事では、録音で確認するポイントと、既存の練習方法を選ぶための手順を紹介します。
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透き通った声とは?目標の聞こえ方を決める

「透き通った声」は聞こえ方を表す言葉で、全員が同じ声質になることを目指す必要はありません。好きな声をそのまま再現しようとするより、どの部分に魅力を感じるか言葉にしてみましょう。
| 気になる点 | まず録音で確認すること | 練習を選ぶ視点 |
|---|---|---|
| こもって聞こえる | 歌詞が聞き取れるか | 言葉の区切りや母音を確認する |
| 途中で息が足りない | どこで音が途切れたか | 息継ぎの位置を決めて短く区切る |
| 高音で苦しい | 無理に声量を上げていないか | キーや音域を見直す |
| 目標が曖昧 | 好きな声のどこがよいのか | 明瞭さ・柔らかさなど一項目に絞る |
この表は診断表ではなく、練習の相談をしやすくするための整理表です。かすれや痛みを「透明感のなさ」と捉えて練習し続けないようにしてください。
透明感のある歌声を作る8つの方法

透き通った歌声は、日々の練習によって身につけることができます。ここでは、透明感のある歌声を作るための具体的な8つの方法を紹介します。
声の響きや安定感を向上させ、より透き通った声を扱えるようになりたいと考えている人は、ぜひ実践してみてください。
1.ウォーミングアップによる発声準備をする
運動前に準備運動をするように、歌う前にはウォーミングアップを行いましょう。
透き通った声を出すには、声帯周りの筋肉を柔軟にすることが重要です。軽いストレッチやハミングなどをウォーミングアップとして行うのがよいでしょう。ウォーミングアップで声帯周りの筋肉を柔軟にするとスムーズな発声ができるようになり、透き通った声を出すために必要な土台作りができます。
また、ウォーミングアップは喉の健康を守るためにも重要です。ウォーミングアップをせずにいきなり声を出す練習を始めると、喉に大きな負担がかかり、声帯を痛めたり声がかすれたりする原因になります。
2.腹式呼吸を身につける
透き通った声を出すには、安定した呼吸が不可欠です。腹式呼吸を身につけることで、肩や胸に余計な力が入らず、リラックスして発声できます。
腹式呼吸は、鼻からゆっくり息を吸い込み、お腹(おへその下あたり)に空気をためるイメージで行いましょう。息を吐く時には、吸うときの倍くらいの時間をかけて口からゆっくりと吐き出します。
腹式呼吸を意識することで、息の量やスピードが安定し、声のコントロール力が向上します。立った状態でも座った状態でも練習できますが、慣れるまでは座って行うのがおすすめです。
3.喉を開いて歌う
透き通った歌声を目指す上で、喉を開く発声方法は非常に重要です。「喉が開いている」とは、咽頭共鳴腔という声の響きを作る空間が広がっている状態を指します。
喉を開く感覚をつかむには、あくびをする時の喉の状態を意識するのがおすすめです。あくびをすると、顎と首の間あたりが膨らむのを感じられるでしょう。これが、喉が開いている状態です。
具体的に言うと舌根と喉仏が下がり、軟口蓋が上がっている状態ですが、部分ごとに意識するのは難しいでしょう。まずは舌を平らにすることを意識し、喉仏に触れてきちんと下がっているか確認しながら発声練習をしてみてください。
適切に喉が開いていると、普段より楽に大きな声を出せるようになります。
4.リラックスした状態で発声できるようにする
体に無駄な力が入っていると、声帯周りの筋肉が硬直し、声がスムーズに出にくくなります。その結果、声がかすれたり、響きのない声になったりすることがあります。
また、体に無駄な力が入っていると必要以上に背を反ったり、上顎を上げ過ぎたりしてしまい、上手く喉が開かなくなることもあります。伸びやかな透明感のある歌声には、体全体のリラックス状態が必要です。
リラックスした状態を作るためには、軽いストレッチをしたり、深呼吸をしたりするとよいでしょう。鏡があるなら、自然な姿勢を保てているのか目で見てチェックしてみるのもおすすめです。
当スクールに通う生徒さんのなかには「リラックスしているつもりなのに、声に力みがあると言われる」という方もいます。この場合、最初はリラックスしていても歌唱中に余計な力が入ってしまっているケースが多くみられます。
歌っている最中も定期的に体に余分な力が入っていないかチェックし、力を抜くように心がけることが大切です。
5.声の響きを意識する
透き通った歌声は、声の響きと密接に関係しています。
声は声帯の振動が、口腔や鼻腔といった体の中の空間で共鳴することで、豊かに響く音になります。特に鼻腔での共鳴は、声に明るさやクリアな印象を与え、透き通った歌声に近づけるために重要です。
声の響きを意識するトレーニングには、ハミングが効果的です。口を閉じて「ん~」と発声し、鼻腔に響かせることを意識してみましょう。
声の響きをコントロールできるようになると、より魅力的な透き通る声になります。
6.リップロールをマスターする
リップロールとは、唇を閉じて息を吐き出し「プルプル」と唇を振動させるボイストレーニングです。
リップロールを行うことで、唇や顔周りの筋肉がリラックスし、声帯周りを柔軟にできます。また、息のコントロール力が向上し、安定した声で発声できるようになるでしょう。
唇を軽く閉じて少し前に突き出し、鼻から息を吸い込み、唇のわずかな隙間から息を出しながらプルプルと唇を振動させてみてください。最初は長く続けられなくても構いません。継続的にリップロールのトレーニングを行い、長く続けられるように練習しましょう。
単純なリップロールを長時間続けられるようになってきたら、音程を上下させながら行うとさらに効果が期待できます。リップロールはウォーミングアップとしても最適で、練習の最初に取り入れるのがおすすめです。
7.タングトリルのトレーニングをする
タングトリルとは、舌先を上の前歯の付け根あたりに軽くつけ、「トゥルルル」と舌を振動させるトレーニングです。舌の脱力や声の響きを改善するのに役立ちます。
タングトリルを正確に行うには、舌に余計な力が入らないようにすることが重要です。舌に力が入ってしまうと、うまく振動させることができません。練習する際は、まず舌先を「らりるれろ」と言う時の位置に置き、リラックスした状態で息を吐き出して舌を振動させます。
息を吐く時は、均一な速度で、真っ直ぐ前に吐き出すイメージを持って行いましょう。慣れてきたら、音程をつけたり、様々な速さで行ったりすることで、より効果的なトレーニングになります。
喉周りの筋肉を柔軟にし、舌の脱力方法を体感的に学べるタングトリルは、喉を開く感覚を掴むのにも役立ちます。
8.発音と滑舌を強化する
透き通った声で歌うためには、発音と滑舌を強化することが不可欠です。発音が不明瞭だったり、滑舌が悪かったりすると、歌声が聞き取りにくく透明感が感じられなくなります。
日本語の歌詞は母音で成り立っている部分が多いため、まずは母音(あ・い・う・え・お)をはっきりと発音する練習から始めましょう。口を縦にしっかりと開けることを意識してください。鏡を見ながら口の開き方をチェックして練習するのも効果的です。
次に、子音をクリアに発音する練習を行います。「さ行」や「た行」など、特に注意が必要な子音を意識して、舌の動きを確認しながら丁寧に発音します。早口言葉の練習も滑舌向上に役立つでしょう。ただし、力みすぎると喉に不要な力をかけるクセがつくなど逆効果になることもあるため、リラックスした状態で取り組むことが大切です。
洋楽を歌うなら外国語特有の発音についても学ぶ必要があります。当スクールでは、洋楽・発音矯正コースもあるため、歌いたい楽曲の正しい発音を学ぶこともできます。
録音して一つずつ練習を振り返る方法

複数の練習を一度に変えるより、同じフレーズを同じ条件で録音し、一つの観点で比較してみましょう。結果だけでなく歌い心地も記録してください。
- 短いフレーズを選び、同じキーと無理のない音量で録音する。
- 「言葉を明瞭にする」など、確認したい項目を一つだけ決める。
- 前後の録音を聴き、変わった点と変わらない点をメモする。
- 判断しにくい場合は録音を持参し、講師に練習の選び方を相談する。
声がかれているときや疲れているときは、無理に歌わず休みましょう。痛みや声の変化が気になる場合は、練習だけで解決しようとせず耳鼻咽喉科に相談してください。
関連情報:透き通った声を出したいならナユタス
【透明感のある声は女性歌手だけじゃない】透き通った声が魅力の男性歌手もいる

透き通った声と聞くと女性歌手をイメージする人が多いですが、実は男性歌手にも透明感のある声を持つ人がいます。男性の透き通った声は、そのクリアな響きと繊細な表現力で聴く人を魅了します。
例えば、スピッツの草野マサムネさんやSEKAINOOWARIのFukaseさん、小田和正さんなどが透明感のある歌声を持つ男性歌手として挙げられます。
彼らの歌声は、高音域の伸びやかさや、声に含まれる空気感が特徴的で、多くのリスナーに透き通った声として認識されています。男性の場合、これらの歌手の歌声を参考に、発声方法や表現の仕方を学ぶことも、透き通った発声の練習をするうえで役立つでしょう。
透き通った声は録音で目標を確かめ練習を選ぼう
透明感を目指す練習では、自分の声を否定せず、目標の聞こえ方を具体的に決めることから始めましょう。NAYUTASの体験レッスンでは、歌いたい曲や録音をもとに、学びたいことを相談してみてください。
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