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ボイトレでブリッジを克服!ミックスボイスにも有効な練習方法4選

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ボイトレでブリッジを克服!ミックスボイスにも有効な練習方法4選

歌を歌っているとき、高音にさしかかると急に声が裏返る、細くなるなどの経験をしたことはありませんか。

それは、そのフレーズの中にあなたの声の喚声点(ブリッジ)があるからです。

声の喚声点(ブリッジ)は、プロの歌手を含めて誰にでもあり、歌の難所とも言えます。

しかし、自分のブリッジエリアを知り、適切なボイトレをすれば高音への切り替えもスムーズにすることができ、安定した発声で歌うことができるようになります。

そこで今回は、自分の声の喚声点(ブリッジ)を知る方法や、改善のためのボイトレ方法についてまとめました。

ボイトレをするうえで避けてとおれないブリッジ

引用元:https://www.photo-ac.com/

ブリッジとは、主に地声から裏声に切り替わるときのポイントのことをいいます。

ブリッジの他に、喚声点、ブレイクポイント、クラシックではパッサージョという呼び名もあるんですよ。

歌っているとき、急に声がひっくり返ったり、裏声のように息漏れが多くなったりするポイントがブリッジ(喚声点)になります。

もう少し詳しくみてみると、声には種類があり、

・チェストボイス(地声に近い声)
・ミックスボイス(地声と裏声の混ざった声)
・ヘッドボイス(頭に響かせる声)
・ファルセット(裏声)

に分けられます。

そして、チェストボイスからヘッドボイスに切り替わるときに、声がひっくり返ってしまうところがブリッジです。

ブリッジは個人差はありますが、最低音から最高音に上がる間に、2、3か所あります。

高音が上手く出せないという人は、高い音も地声で無理に歌っていて、ブリッジで声がひっくり返ってしまう、というパターンが多いですが、ボイトレでブリッジを消すことができれば、発声が安定し、歌もスムーズできれいにまとまります。

そして、このブリッジをなくしてスムーズに移行することは、ミックスボイスへの習得にも大きくつながるんですよ。

ボイトレでも難易度が高いブリッジの改善、ブリッジではどんな変化が起こるのか

歌唱中にブリッジエリアに入った時のいちばん大きな変化は声質がかわることです。

地声から裏声になったりですね。

他には、

・音程がふらついてくる
・声がひっくりかえる
・声が細くなる
・歌いにくくなる

などの変化がでます。

ブリッジは、プロでも難しいと感じるほど。

ブリッジをなくすためには、コツコツと練習を重ねる必要があります。

自分の声の喚声点(ブリッジ)を知る

自分のブリッジエリアを知ることは大切なことです。

どんなトレーニングにもいえることですが、自分の問題の原因がどこにあるのかを知れば、今後どのように対処するのがよいかを決めて、ボイトレのメニューなど調整することができます。

なんとなくこの辺かな…と、曖昧にせずにチェックしてみましょう。

換声点はなくすことができる?

「換声点をなくしたい」と考える人も多いですが、換声点は声区が切り替わる際に生じるものであり、トレーニングによって完全に消してしまうというよりも、切り替わりを目立たなくして滑らかにつなげることを目指します。実際、換声点は発声の仕組みに伴うもので、声区の移行をスムーズにすることで「どこで切り替わったのか分からない」ような歌声に近づけていきます。

換声点そのものをなくすわけではない

換声点は、地声から裏声など異なる声区へ移行するときに現れる境目や移行する音域を指します。そのため、換声点があること自体が発声の失敗というわけではありません。

ボイストレーニングで目指すのは、換声点そのものを消すことではなく、声区が切り替わるときに声が急に裏返ったり、音量や声質が大きく変化したりする状態を改善することです。トレーニングを重ねることで換声点が目立ちにくくなれば、低音から高音まで滑らかにつなげやすくなります。

地声のまま無理に乗り越えようとしない

換声点付近で声が不安定になると、地声を強く張り上げて高音まで出そうとしてしまうことがあります。しかし、力任せに発声すると喉に余計な力が入り、かえって声区の切り替えが難しくなる場合があります。

換声点を滑らかに通過するには、地声の強さにこだわりすぎず、音程が高くなるにつれて発声のバランスを調整していくことが大切です。声が裏返ることを必要以上に怖がらず、まずは無理のない声量で地声と裏声を行き来する練習から始めてみましょう。

換声点が目立たなくなると高音も歌いやすくなる

換声点付近の声を滑らかにつなげられるようになると、サビなどで音程が高くなったときにも急に声が裏返ったり、声が細くなったりするのを抑えやすくなります。地声から高音域までのつながりが自然になることで、歌全体の安定感にもつながるでしょう。

また、換声点を滑らかにつなぐ練習は、ミックスボイスを身につけたい人にとっても重要です。ただし、換声点の位置や発声のクセには個人差があります。自分だけでは声の切り替え方が分からない場合は、ボイストレーナーに発声を確認してもらい、自分に合った練習方法を身につけるのもおすすめです。

ボイトレで自分の声の喚声点(ブリッジ)を把握しましょう

引用元:https://www.photo-ac.com/

自分の声の喚声点(ブリッジ)を探してみましょう。

① 鍵盤を使って「ドレミファソファミレド」と音階に合わせて歌っていきます。
② 発声は「あー」で行ってください。
③ スケールを半音階ずつ上げていきます。

男性と女性では、一般的には音域が違うのでスタート地点を変えてみましょう。

女性A3「ラ」
男性E3「ミ」

出しにくい音が見つかったらそこがあなたのブリッジ(喚声点)で、出しにくいと感じる音域がブリッジエリアです。

このボイトレをするときの注意点は、ブリッジにたどり着くまで、地声を張り上げて歌わないこと。

地声で歌う音域が歌いにくいときは、声の質量を抑え気味に歌ってもかまいません。

声のパワーを落としても、響きがしっかりしていれば大丈夫です。

ブリッジの感覚が分からないときはハミングで歌おう

もし、地声で歌ってもブリッジを見つけられないという場合は、ハミングで音階を歌ってみましょう。

ハミングは、口を閉じているので息の量も少なくてすみますし、勢いで声を張り上げることもできません。

ブリッジが見つけやすくなりますよ。

ブリッジはここかな、と思う感覚も人それぞれですが、明らかに発声がブレたり、声がかすれたり、声がカクっとなることもあります。

換声点で声が裏返るのはなぜ?

低い音から徐々に音程を上げていくと、あるところで急に声が裏返ったり、声質が大きく変わったりすることがあります。これは換声点付近で声区をうまく切り替えられていないことなどが原因です。特に歌い慣れていない人は、地声の感覚を保ったまま高音を出そうとして、換声点で声が不安定になることがあります。声が裏返る原因を理解し、無理のない発声を身につけることが大切です。

地声のまま高音を出そうとしている

換声点で声が裏返る原因の一つが、低音域と同じような地声の感覚で高音まで歌おうとすることです。音程が上がっているにもかかわらず地声を強く維持しようとすると、換声点付近で発声をコントロールできなくなり、突然裏声へ切り替わることがあります。

高音を出すために必要なのは、地声をそのまま上へ引っ張り続けることではありません。音程に合わせて声の出し方を少しずつ変化させ、無理なく次の声区へ移行できるよう練習していきましょう。

地声から裏声への切り替えがうまくできていない

地声と裏声をそれぞれ出せても、その間を滑らかにつなげられるとは限りません。地声から裏声へ切り替わる際に声量や声質が急激に変化すると、換声点で声がひっくり返ったように聞こえます。

この場合は、地声だけ、高音だけを練習するのではなく、地声と裏声を行き来する練習を取り入れることが重要です。低音から高音、高音から低音へとゆっくり音程を変化させながら発声すると、声区が切り替わる感覚をつかみやすくなります。

喉に力が入りすぎている

高音になると「もっと頑張って声を出さなければ」と考え、首や喉に力を入れてしまう人もいます。しかし、必要以上に力んだ状態では発声の調整が難しくなり、換声点付近で声が詰まったり裏返ったりする原因になります。

特に高音で苦しさを感じる場合は、声量を上げて無理に乗り越えようとしないことが大切です。一度声量を抑え、リップロールやハミングなどを使って力まずに音程を上下する練習をしてみましょう。換声点で毎回同じように声が裏返る場合は、ボイストレーナーに発声を確認してもらうことで、自分では気づきにくい力みや発声のクセを見つけやすくなります。

ブリッジの音程を知ってボイトレの参考にしよう

引用元:https://www.pakutaso.com:

音階練習の参考に、一般的に喚声点(ブリッジ)と言われている音程を男女別でご紹介します。

一般的な男性の音程
1か所目 E4~F#4
2か所目 A4~B4
3か所目 D5~E5

一般的な女性の音程
1か所目A4~B4
2か所目E5~F#5
3か所目A5~B5

これは、あくまで一般的なものです。

声の音域は他にも、アルト、バスなどがあり、ブリッジには個人差もあります。

ブリッジを克服!ボイトレ方法4選

引用元:https://pixabay.com/ja:

ブリッジを克服するためのボイトレ方法を4つご紹介します。

目的は克服ですが、アプローチ方法が異なるので、自分に適した練習を見つけるのも良いですが、いろいろなトレーニングを試してみてくださいね。

ウィッチボイス

① サイレンの音のように低音から高音まで「おーーーーう」と発声しながら声をなめらかに繋げます。

「↓おーーーーーう↑」

② 慣れてきたら低音から高音、高音から低音へと往復してみましょう。

「↓おーーーーう↑うーーーー↓お」

このとき、ブリッジ(喚声点)をなくすように意識して発声してみてください。

また、リラックスした状態で声門を閉じ、息漏れしないように気を付けてくださいね。

このボイトレは、ウォーミングアップにも最適です。

ウイッチをするときのポイント

声には共鳴腔という声を共鳴して響かせる場所があります。

その共鳴腔も同時に移動させることも意識してみましょう。

低音域は胸、中音は鼻腔、高音は頭のてっぺんに声を響かせます。

リップロール

 
リップロールは、地声から裏声になめらかに移行するための練習にも有効です。

① 自分の声の喚声点(ブリッジ)を探します。自分の地声の限界の場所ですね。
② 限界の音に向かってリップロールをしながら上がり、限界の音に達したら今度は下がります。

スタート地点になる下の音も決めておき、その間をリップロールでつなげていくとよいでしょう。

③ リップロールのあと地声で「あー」と発声練習をします

リップロールをすると、息のバランスが整えられるので、ブリッジもスムーズに越えられるようになります。

メッサ・ディ・ヴォーチェ

メッサ・ディ・ヴォーチェもブリッジをなくすボイトレです。

ミックスボイスの練習にもなるので、ぜひ活用してください。

① 自分の喚声点(ブリッジ)の音を確かめたら地声で「あー」と発声します
② 音程はそのままで、「あー」の声を地声から裏声に移行しましょう
③ 今度は裏声から地声に戻します

ポイントは、音程を変えずに行うことです。

同じ音程で声質を変えるのは難しいかもしれませんが、感覚をつかんでしまえばスムーズに移行できるようになります。

エッジボイスをマスターする

エッジボイスは、ブリッジをスムーズに越えるために必要な、声帯が閉じる感覚をつかむのに最適なトレーニングです。

① 「あー」と発声しながら音程を下げていきます
② 自分の限界の低音まで下げましょう
③ あるポイントを超えると声が「ガラガラ」鳴るようになります

このガラガラした音がエッジボイスです。

ホラー映画「呪怨」で有名なあの声です。

分からない人は検索してみてください。

とても参考になりますので。

エッジボイスを出しているときの感覚は、声帯が強く閉じられている感覚です。

その状態で、「あ゛、あ゛、あ゛、あ゛」と音をつなげずにエッジボイスで発声をします。

繰り返し練習をして、声帯が閉じられている感覚をつかんでいきましょう。

換声点をうまく乗り越えられると歌はどう変わる?

換声点を滑らかにつなげられるようになると、単に「声が裏返りにくくなる」だけではなく、歌全体にもさまざまな変化が期待できます。特に地声と裏声の切り替えが目立ちにくくなることで、高音を含むフレーズでも声が不安定になりにくくなり、より自然に歌えるようになります。これまで換声点付近の音程が苦手だった人ほど、歌いやすさの違いを実感できるでしょう。

地声から裏声への切り替えが自然になる

換声点をうまく乗り越えられないと、地声から裏声へ移行した瞬間に声質が大きく変わったり、急に声が弱くなったりすることがあります。その結果、一つのフレーズの途中で歌声が分断されたように聞こえてしまうこともあります。

声区を滑らかにつなげられるようになると、地声から裏声へ移行しても切り替わった瞬間が目立ちにくくなります。低音から高音まで声につながりが生まれるため、メロディーをより自然に歌えるようになるでしょう。

高音を無理なく出しやすくなる

換声点を意識せず地声のまま高音を出そうとすると、喉に力が入り、苦しそうな歌声になってしまうことがあります。換声点付近で適切に発声を調整できるようになると、地声を無理に張り上げる必要がなくなり、高音域にも移行しやすくなります。

これまで高音になるたびに力んでいた人でも、声区を切り替える感覚が身につけば、少ない力で高い音を出せる可能性があります。サビで急に音程が上がる曲なども、以前より余裕を持って歌えるようになるでしょう。

歌える曲の幅が広がる

換声点付近の音程が苦手だと、「サビだけ高くて歌えない」「途中で必ず声が裏返る」といった理由から、選べる曲が限られてしまうことがあります。特に最近の楽曲には広い音域を使うものも多く、声区をまたぐフレーズを避けるのが難しい場合もあります。

換声点を滑らかに乗り越えられるようになれば、これまで避けていた高音を含む曲にも挑戦しやすくなります。また、地声と裏声を使い分ける余裕が生まれることで、単に音程を追うだけではなく、声の強弱や響きを変えるなど表現の選択肢も広がっていくでしょう。

換声点とミックスボイスにはどんな関係がある?

換声点について調べていると、「ミックスボイス」という言葉を目にすることも多いでしょう。換声点とミックスボイスは同じものではありませんが、地声から高音域まで滑らかに歌うという点で深い関係があります。換声点付近で地声を無理に張り上げたり、急に弱い裏声へ切り替わったりする状態を改善していくことは、ミックスボイスを身につけるうえでも重要です。両者の関係を理解しておくと、高音練習の目的も分かりやすくなります。

換声点は声区が切り替わる境目

換声点は、地声から裏声など声区が移行する際に、声質や発声の感覚が変化しやすいポイントや音域を指します。換声点付近では声のバランスを調整する必要があるため、うまく対応できないと声が裏返ったり、急に弱くなったりすることがあります。

つまり、換声点は「高音が出せない場所」というよりも、発声方法を調整しながら次の声区へ移行していく場所と考えると分かりやすいでしょう。無理に地声を維持するのではなく、音程に合わせて声のバランスを変えていくことが重要です。

ミックスボイスは声区を滑らかにつなぐ発声

ミックスボイスは、一般的に地声と裏声の特徴をバランスよく使いながら、高音域まで滑らかにつなげていく発声として説明されます。地声の力強さをある程度保ちながら、裏声のような高音域へ移行しやすくなることが特徴です。

ただし、地声と裏声という2種類の声を単純に混ぜればミックスボイスになるわけではありません。呼吸や声帯の使い方、声の響かせ方などを調整しながら、自分に合った発声を身につけていく必要があります。

換声点を滑らかにつなぐ練習がミックスボイスにつながる

換声点で声が大きく裏返る状態では、地声と裏声の差が目立ってしまいます。そこで、リップロールやハミングなどを使って音程を上下し、声区の境目を滑らかにつなぐ練習を行うことで、換声点付近でも声をコントロールしやすくなります。

こうした練習を重ねることは、ミックスボイスを身につけるための土台にもなります。「ミックスボイスを出そう」と高音だけを練習するのではなく、まずは地声と裏声の両方を安定して出し、換声点を行き来できるようになることが大切です。

換声点を意識しすぎて力まないことも大切

自分の換声点が分かると、「ここで声を切り替えなければ」と意識しすぎてしまうことがあります。しかし、換声点を乗り越えようとして喉に力を入れると、かえって声区を滑らかにつなぎにくくなる場合があります。

ミックスボイスの習得では、声の感覚や発声のクセによって必要な練習が異なります。自分だけでは換声点で何が起きているのか分からない場合は、ボイストレーナーに実際の発声を確認してもらい、力みや声区の切り替え方をチェックしてもらうのもおすすめです。

換声点の練習でやってはいけないこと

換声点を滑らかにつなげたいからといって、ただ高音を繰り返し出せばよいわけではありません。間違った方法で練習を続けると、声区の切り替えがうまくいかないだけでなく、喉へ余計な負担をかけてしまうこともあります。特に「声を裏返したくない」という意識が強い人ほど力任せに発声しやすいため注意が必要です。換声点を練習するときは、次のような方法を避けましょう。

地声のまま無理に高音を張り上げる

換声点に近づいたとき、地声の力強さを保とうとしてそのまま高音を張り上げるのは避けましょう。音程が高くなるほど苦しくなり、首や喉に力を入れなければ声が出せない状態になっているなら、無理な発声になっている可能性があります。

換声点を乗り越えるためには、地声をどこまでも強く出すのではなく、音程に合わせて発声のバランスを調整することが大切です。高音になるほど苦しくなる場合はいったん声量を落とし、無理なく出せる範囲から練習しましょう。

声が裏返ることを怖がって力を入れる

練習中に声が裏返ると「失敗した」と感じるかもしれません。しかし、換声点を練習する段階では、地声と裏声を行き来しながら声区の切り替わりを確認することも重要です。裏返らないように喉へ力を入れてしまうと、かえって滑らかな切り替えを妨げることがあります。

最初からきれいにつなげようとせず、まずは地声と裏声の両方を無理なく出せるようにしましょう。声量を抑えた状態でゆっくり音程を上下させると、自分の換声点や声が切り替わる感覚を確認しやすくなります。

高音だけを繰り返し練習する

換声点を克服したい人は高音ばかりに意識が向きがちですが、高い声を出す練習だけを繰り返しても、地声と裏声を滑らかにつなげられるとは限りません。換声点では、それぞれの声区を安定して使いながら、その間を行き来できることが重要です。

高音だけではなく、低い音から高い音へ、高い音から低い音へと音程を連続的に変える練習も取り入れましょう。リップロールやハミングなどを使い、声区をまたいで発声する練習もおすすめです。

リップロールやハミングについては下記でも詳しく解説しています。こちらも併せてご覧ください

ボイトレ基礎知識!声の種類を覚えて表現力を磨こう

喉に違和感があるのに長時間練習を続ける

換声点の練習では普段使い慣れていない音域を出すこともあるため、早く上達したいからと長時間練習を続けるのはおすすめできません。特に喉に痛みや強い違和感がある状態で発声を続けると、喉への負担が大きくなります。

声が出しにくくなったり、喉に違和感を覚えたりした場合は練習を中断して休ませましょう。また、毎回同じ場所で苦しくなるなど、自分だけでは正しい発声ができているか判断できない場合は、ボイストレーナーに声を聞いてもらうことも一つの方法です。

換声点がなかなか克服できない人に多い特徴

換声点を意識して練習しているのに、なかなか声の裏返りが改善しないという人もいるでしょう。換声点を滑らかにつなげるには、単に高音を出す練習を繰り返すのではなく、地声と裏声のバランスや喉の力み、練習方法などを見直す必要があります。思うように上達しない場合は、次のような特徴に当てはまっていないか確認してみましょう。

地声を強く出すことにこだわっている

高音でも地声らしい力強さを出したいという気持ちから、換声点を越えても地声を強く維持しようとする人は少なくありません。しかし、地声の感覚にこだわりすぎると、音程が上がるにつれて喉に力が入り、声区を滑らかに移行しにくくなることがあります。

換声点を克服するためには、地声をそのまま高音まで引っ張るのではなく、音程に合わせて声のバランスを変えていくことが大切です。最初は声量を抑え、力まずに地声と裏声を行き来する感覚を身につけていきましょう。

裏声の練習が不足している

高音を出したい人ほど地声のトレーニングに集中しがちですが、換声点を滑らかにつなぐには裏声を安定して出せることも重要です。裏声が弱かったり思うようにコントロールできなかったりすると、地声から切り替わった瞬間に声が急に細くなり、換声点が目立ちやすくなります。

まずは無理のない音域で裏声を出し、安定した声量や音程を保てるよう練習してみましょう。そのうえで地声と裏声を交互に出したり、音程を上下させたりすると、声区をつなぐ感覚を身につけやすくなります。

換声点を避けて練習している

声が裏返るのが恥ずかしい、うまく出せない音を聞きたくないなどの理由から、無意識に換声点付近の音域を避けてしまうことがあります。しかし、得意な低音や出しやすい高音だけを練習していても、その間にある声区の切り替えはなかなか上達しません。

練習では、あえて換声点を含む音域をゆっくり上下してみましょう。最初からきれいにつなげる必要はありません。どの音で声が変化するのか、どのようなときに力が入るのかを確認することが改善への第一歩です。

自己流の発声のクセに気づいていない

換声点がうまくつながらない原因は、本人が意識している部分とは別のところにある場合もあります。たとえば高音が苦手だと思っていても、実際には呼吸や姿勢、口の開き方、喉の力みなどが影響していることも考えられます。

自分の声は自分自身では客観的に判断しにくいため、自己流で練習を続けても原因を特定できないことがあります。練習を続けても換声点が改善しない場合は、ボイストレーナーに実際の発声を確認してもらい、自分では気づかなかったクセを見つけることも有効です。

短期間で結果を求めすぎている

換声点の位置を確認できたからといって、数回練習しただけですぐに地声と裏声が滑らかにつながるとは限りません。これまで身についた発声のクセを修正し、新しい声の使い方を定着させるには、ある程度の時間が必要です。

「まだ声が裏返るから失敗」と考えるのではなく、以前より力まずに発声できた、声の切り替わりが少し目立たなくなったなど、小さな変化にも注目しましょう。正しい方法で繰り返し練習し、少しずつ声区の切り替えを身につけていくことが大切です。

換声点に関するよくある質問

換声点について理解していても、実際に練習を始めると「換声点は誰にでもあるの?」「自分の換声点はどうやって見つける?」など、新たな疑問が出てくることがあります。最後に、換声点についてよくある質問をまとめました。発声練習や高音トレーニングをするときの参考にしてください。

換声点は誰にでもありますか?

換声点の位置や感じ方には個人差がありますが、声区が移行する際には発声の調整が必要になります。歌い慣れている人は声区の切り替えが滑らかなため換声点が目立ちにくく、「換声点がない」ように聞こえることもあります。換声点が目立たないからといって、声区の移行そのものがなくなったわけではありません。

換声点は男女で違いますか?

換声点が現れやすい音域は、一般的に男性と女性で違いがあります。ただし、性別だけで一律に決まるものではなく、声帯の特徴や声域、発声方法などによって個人差があります。「男性だからこの音」「女性だからこの音」と決めつけず、自分の声が変化しやすい音域を確認することが大切です。

自分の換声点はどうやって見つけられますか?

低い音から少しずつ音程を上げて発声し、声が裏返る、急に細くなる、喉に力が入り始めるなどの変化が起こる音域を確認してみましょう。ピアノや音程を確認できるアプリなどを使うと、どのあたりで変化しているのか把握しやすくなります。無理に大きな声を出さず、楽に発声できる声量で試すことがポイントです。

換声点をなくすことはできますか?

ボイストレーニングでは、換声点そのものを完全になくすというより、声区の切り替わりを滑らかにして目立たなくすることを目指します。地声と裏声を安定して出し、換声点を行き来する練習を重ねることで、低音から高音まで自然につなげやすくなります。

換声点とミックスボイスは同じものですか?

換声点とミックスボイスは同じものではありません。換声点は声区が移行する際に変化が起こりやすいポイントや音域を指し、ミックスボイスは地声と裏声の特徴をバランスよく使いながら高音域まで滑らかにつなげていく発声として説明されます。換声点での声区の切り替えを練習することは、ミックスボイスを身につけるための土台にもなります。

【まとめ】
ボイトレでブリッジを克服!ミックスボイスにも有効な練習方法4選

引用元:https://pixabay.com/ja/

声の喚声点(ブリッジ)を、なめらかに移行するというのはボイトレの中でも難易度が高く、習得が難しいテクニックです。

コツコツと地道に練習を続けなければなりません。

しかし、ブリッジをなくすことができれば、なめらかな歌声を手に入れるだけでなく、ミックスボイスが上手くなったり、パワフルで安定した声を出せるようになったりと、嬉しいことがたくさんあります。

諦めずに、発声練習を継続していきましょう。