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【宇都宮のボイトレ】エッジボイスとは?出し方・使い方と練習時の注意点

こんにちは。ボイストレーニング&ダンスNAYUTAS宇都宮校です。

「エッジボイスをやると高音が出る?」
「声帯閉鎖の練習になると聞いた」
「低いところでガラガラ鳴る声はこれで合っている?」

ボイトレ動画などで見かけるエッジボイスは、英語ではVocal Fry(ボーカルフライ)などと呼ばれる、非常に低い音域でパルス状に聞こえる発声です。

ただし、エッジボイスをすれば必ず高音が出る、声帯が強くなる、と単純に考えることはできません。

自宅で試す場合は「低く・小さく・短時間」を目安にし、喉を締めて無理に音を作らないことが大切です。

今回は、エッジボイスの仕組みと、基本的な出し方、練習するときの注意点を整理します。

エッジボイスとは?

エッジボイスは、低い音域で「パチパチ」「プツプツ」と断続的に聞こえる発声です。

音声研究ではVocal Fryとして扱われています。

斉田晴仁氏の研究では、歌声にはVocal Fry、地声、裏声、ホイッスルボイスなど異なる声帯振動様式があり、それぞれの振動パターンに違いがあることが示されています。

つまり、普段の話し声を単純に低くしただけではなく、声帯振動の状態が異なる発声の一つとして考えられます。

「声帯閉鎖を鍛える練習」と決めつけない

エッジボイスについて、

「声帯閉鎖を強くする」
「高音が出るようになる」
「ミックスボイス習得に必須」

と説明されることがあります。

しかし、Vocal Fryに特徴的な声帯振動があることと、誰にでも同じトレーニング効果が出ることは別の話です。

研究から確認できるのは、Vocal Fryに地声や裏声とは異なる振動様式があることです。

そのため、「これをやれば高音が出る」と考えるより、自分の発声状態を確認する方法の一つとして扱う方が適切です。

高音が苦しい方はこちらの記事も参考にしてください。

高音が出ない原因は?力まず歌うための4つの確認ポイント

自宅で試す場合の基本的な出し方

1. 楽な低い声から始める

話し声より少し低めの高さで、小さく「あー」と声を出します。

音程を下げていくと、「あ゛…あ゛…」というような細かなパルス状の音になることがあります。

無理に喉を締めて作る必要はありません。

2. 大きな音を出そうとしない

エッジボイスは、大音量で行うものではありません。

低い音を出そうとして、

・顎を引きすぎる
・喉を強く締める
・大量に息を押し込む

必要はありません。

苦しい場合は、一度普通の話し声へ戻してください。

3. 短く確認したら普通の発声へ戻す

長時間ガラガラ鳴らし続けることを目標にしません。

数回確認したら、普通の話し声や楽な高さの母音へ戻します。

自宅で短時間の基礎練習を組みたい方はこちらの記事も参考にしてください。

自宅で5分だけ練習するなら?初心者向けボイトレメニュー

エッジボイスとSOVTは別の練習です

エッジボイスと、リップロール・ハミング・ストロー発声は同じものではありません。

ストロー発声などはSOVT(半遮蔽声道発声)と呼ばれ、口側に抵抗を作った状態で発声します。

一方、Vocal Fryは声帯振動様式の違いとして研究されています。

目的や仕組みを混同しないことが大切です。

ストロー発声について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

ストロー発声とは?自宅でできるSOVTのやり方と注意点

ミックスボイスや換声点とは別に考える

「エッジボイスができればミックスボイスもできる」と考える必要はありません。

ミックスボイスという言葉自体、指導者によって意味や使い方が異なります。

また、高音で声が裏返る場合は、Vocal Fryよりも地声と裏声の切り替えや換声点を確認した方がよいケースがあります。

換声点についてはこちら。

換声点とは?高音で声が裏返る仕組みと原因を解説

地声と裏声をつなぐ具体的な練習はこちらです。

地声と裏声をスムーズにつなぐ3つの練習法

裏声が出ない場合にもエッジボイスだけで判断しない

「裏声が弱いからエッジボイスをやろう」と考える方もいますが、裏声が出しにくい原因も一つではありません。

地声を押し上げている、息を多く使っている、声区の切り替えがうまくいかないなど、別の要因も考えられます。

裏声そのものが出しにくい方はこちらの記事へ進んでください。

裏声がきれいに出ない原因と練習方法

普段の話し声も確認してみる

エッジボイスは練習として意図的に出す場合だけでなく、日常の話し声の中で現れることもあります。

もし「普段から低くガラガラした声になりやすい」「話し声が出しにくい」と感じている場合は、エッジボイス練習を増やすのではなく、普段どのように声を使っているかも確認してみましょう。

話し声がこもる、聞き返されることが多い方はこちらの記事も参考にしてください。

声がこもる・聞き返される原因と3つの練習法

エッジボイス練習で注意したいこと

「鳴らせない=発声が悪い」と判断しない

エッジボイスを出しにくいからといって、歌が下手、声帯が弱いと判断することはできません。

喉を締めて無理に作らない

「もっとガラガラ鳴らそう」と力を入れる必要はありません。

喉や首に強い力を感じる場合は中止してください。

声がれや痛みがあるときは練習しない

普段から声がかすれている、急に声質が変わった、喉の痛みが続いている場合は、トレーニングだけで判断しないことが重要です。

声がれや痛みが続く場合は、耳鼻咽喉科など専門機関への相談を検討してください。

NAYUTAS宇都宮校では練習法を目的から選びます

ボイトレでは、

「有名な練習だから」
「SNSでおすすめされていたから」

という理由だけで、全員に同じ練習を行う必要はありません。

NAYUTAS宇都宮校では完全マンツーマンで、

・高音を出したい
・裏声を安定させたい
・地声と裏声をつなぎたい
・声の力みを減らしたい
・実際の曲を歌いやすくしたい

など、現在の目的を確認して練習内容を調整します。

エッジボイスも、必要に応じて使う発声方法の一つとして考えるのが適切です。

よくある質問

Q. エッジボイスをすると高音が出るようになりますか?

エッジボイスだけで高音が出るようになるとは断定できません。高音には呼気、喉頭、声道、声区の切り替えなど複数の要素が関係します。

Q. エッジボイスは声帯閉鎖を鍛えられますか?

Vocal Fryには特徴的な声帯振動がありますが、それをそのまま「声帯閉鎖を鍛える効果」と読み替えることはできません。

Q. 毎日やった方がいいですか?

毎日行うこと自体が必須ではありません。長時間繰り返すより、喉に違和感が出ない範囲で短く確認してください。

Q. エッジボイスが出せないとミックスボイスもできませんか?

そのように一律には言えません。ミックスボイスという言葉自体も指導者によって意味が異なります。エッジボイスができるかどうかだけで判断しない方がよいでしょう。

参考文献

参考:斉田晴仁「歌声の調節機構―発声状態を客観的に評価するための3ステップ―」『音声言語医学』64巻3号、2023年、150-159頁
https://doi.org/10.5112/jjlp.64.150
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjlp/64/3/64_150/_article/-char/ja/
最終アクセス:2026年9月18日


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