
米津玄師 – 烏 Kenshi Yonezu – Karasu
米津玄師さんの楽曲「烏」の歌詞について、その背景や込められた想いを、優しい語り口で紐解いていきましょう
この曲は、2017年リリースのアルバム「BOOTLEG」に収録
米津さん自身が「自分の中の嫌な部分、弱さ、それらを全部さらけ出した」と語る通り、歌詞には自己肯定感の低さや過去の自分への葛藤、それでも進もうとする切実な思いが滲んでいます
冒頭の「ああ、ああ、こんな僕を」「ああ、ああ、誰が」「ああ、ああ、嫌いだ」という言葉は、まさにその「嫌な部分」への直球の叫び
自分自身を否定してしまう苦しさが伝わります
しかし、その否定の裏には、「それでも誰かに認められたい」「愛されたい」という普遍的な願いが隠されているように感じられます
「都会の空」は、現代社会の息苦しさや情報過多な状況を表しているのかもしれません
そんな中で、自分を見失いそうになりながらも、「君」という存在、あるいは「大切なもの」にしがみつこうとする姿が描かれます
「手探りでもただ、君を、探している」という言葉には、確かなものが見えなくても、信じるものを追い求める強い意志が感じられます
「烏」というモチーフは、古来より不吉な鳥、あるいは賢い鳥として様々な意味で捉えられてきました
この曲の「烏」は、おそらく、自身の内なる闇、あるいは社会から疎外されたような孤独感を象徴しているのではないでしょうか
その「烏」に自身を重ね合わせ、「いつか空に解き放たれたい」と願うのです
サビの「ああ、ああ、」という繰り返しは、感情の高まりと同時に、どうしようもない絶望感、そして希望を捨てきれない複雑な心境を表しています
「さよなら、さよなら、」という言葉は、過去の自分、あるいは捨て去りたい自分自身への別れの言葉であり、未来への決意表明とも受け取れます
苦しみながらも成長しようとする人間の姿です
「満月が空を裂いて」という力強いイメージは、閉塞感の中から一筋の光が差し込む瞬間、あるいは劇的な変化の予感を感じさせます
「朝が来るまで、君を、探している」という言葉に繋がることで、困難な状況でも、大切なものを見つける探求をやめない決意が示されます
「烏」の歌詞は、決して明るいだけの曲ではありません
人間の弱さや弱点、それに伴う苦悩を赤裸々に描き出しています
しかし、その苦悩の向こう側には、必ず希望があるというメッセージが込められているように感じられます
自分自身を肯定できなくても、大切なものを信じ、探し続けることで、いつか「空に解き放たれる」日が来る
そんな、米津さんの優しさと力強さが詰まった、心に深く響く楽曲と言えるでしょう♬
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