ブログ
ボイストレーニング

声の密度―TA筋(甲状披裂筋)による声帯の肥厚と音色の制御

芯のある豊かな地声や、説得力のある低音を生み出す正体は、
声帯そのものの厚みです。

喉の奥で声帯を自ら縮め、声を太く逞しく育てる役割を担うのが、
声帯の本体そのものであるTA筋(甲状披裂筋)です。

声帯を厚くするメカニズム

CT筋が声帯を引き伸ばす筋肉だったのに対し、
TA筋は声帯を収縮させて短くする働きを持ちます。

TA筋が収縮すると声帯の前後幅が縮まり、たるむように厚みが増します。
厚くなった声帯は呼気に対して広い面積で接触するため、
一回の振動サイクルの中で閉じている時間が長くなり、
呼気の圧力をしっかり受け止めることができます。
 

怒鳴り声と芯のある声の境界線

声に強さを出そうとしてうるさい声や喉を痛める声になるのは、
力の入れどころがズレているからです。

TA筋が弱いまま声量を上げようとすると、
声帯のすぐ上にある仮声帯まで巻き込んでしまい、
濁ったような喉声になります。

逆にTA筋が適切に働くと、声帯の粘膜が効率よく密着し、
無駄な息漏れが消え、最小限の息で遠くまで通る声が生まれます。

倍音豊かな音色を作るバランス

TA筋をコントロールすることは、声の音色そのものを決定づける要素です。

TA筋が優位な発声では、声帯の深層まで振動が及ぶため、
低次倍音が強調され、温かみのある地声音色が豊かに響きます。

また歌唱では、TA筋だけで押し切るのではなく、
CT筋と互いに引っ張り合うバランスが不可欠です。

この二つの筋肉が拮抗したとき、地声から裏声まで
ひっくり返らずにつながるミックスボイスの基盤が完成します。
 

TA筋による声の厚みと音色に関する疑問

Q: 声を強く出すと喉が痛くなるんだけど?  
A: TA筋ではなく仮声帯が巻き込まれている可能性があります。
  声帯本体の収縮を優先し、喉頭周囲の余計な力を抜くことで改善します。
Q: 地声が細く、存在感が出ないのは?  
A: TA筋の収縮が弱く、声帯が薄い状態で振動している可能性があります。
  軽い低音域の発声で声帯の厚みを感じる練習が効果的です。
Q: 声が濁ったりザラついたりするんだけど…  
A: 仮声帯の介入が起きているサインです。
  息を強く押し出すのではなく、声帯の密着を高める方向に意識を向けると改善します。
Q: ミックスボイスが安定しないのはなぜ?
A: TA筋とCT筋のバランスが崩れている状態です。
  どちらか一方に偏らず、音程によって両者のテンションを調整する必要があります。

声の芯をロジックで制御する

声の強さは喉を締めつける力でも、息を無理に押し出す量でもありません。

TA筋の収縮によって声帯の厚みを最適化し、呼気を効率的な音エネルギーへ変換する。
この解剖学的アプローチが、あなたの声に圧倒的な存在感をもたらします。

出典

・平野実『声帯振動の臨床検査及び層構造理論』
・荻野仁志『もっと歌がうまくなる! 喉のしくみ』
・音声言語医学『発声時における甲状披裂筋の筋電図学的研究:音量および音色変化との関連性』

✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎

🎶ボイトレ、ダンス、楽器レッスンはNAYUTAS北千住校にお任せください!🎶

🌟完全マンツーマンレッスン
🌟レッスンの無い日でも自主練でのレッスン室無料貸し出し!
🌟駅チカ!駅徒歩3分 

未経験の方から上級者の方まであなたに沿ったレッスンを提供いたします!
✨まずは無料体験レッスンから✨

🎁無料体験レッスンのお申込はこちら
🎤ボイトレ全9コースの詳細はこちら
👟ダンス全6コースの詳細はこちら
🎸楽器全7コースの詳細はこちら
🔍住所・連絡先🔍
ボイトレ・ダンス・楽器スクールNAYUTAS北千住校
〒120-0034
東京都足立区千住2丁目56 矢追ビル3F
TEL:080⁻7585⁻2054
INSTAGRAMでも有益情報を随時更新中ですので是非いいね!・フォローをお願いいたします
詳しくは“ナユタス北千住校”で検索お願いします✨

✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎◆✴︎